FAQ

リバゼブ配合錠の薬物代謝酵素への関与について教えてください。
国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、承認外の使用を推奨するものではありません。
リバゼブ配合錠のご使用にあたっては、最新の電子化された添付文書(電子添文)をご確認ください。

リバゼブ配合錠の有効成分のひとつであるピタバスタチンは肝チトクロームP450(CYP)によりほとんど代謝されません(CYP2C9でわずかに代謝されます)1)
エゼチミブは、CYP1A2、CYP2C8/9、CYP2D6及びCYP3A4活性、並びにN-アセチルトランスフェラーゼ活性への影響は認められませんでした2)

<参考>
■ピタバスタチン及びエゼチミブが薬物代謝酵素に与える影響
〇ピタバスタチン
・酵素誘導(ラット)
ラットにピタバスタチンカルシウム1,3,10mg/kgを7日間反復経口投与し、アニリン水酸化酵素、アミノピリンN-脱メチル化酵素、エトキシクマリンO-脱エチル化酵素及びグルクロニルトランスフェラーゼの活性を測定しました。さらに、肝重量、ミクロゾーム蛋白量、チトクロームP450含量を測定した結果、陰性対照群(0.5%CMC-Na水溶液)との間に有意な差は認められなかったことからリバゼブ配合錠は肝薬物代謝酵素誘導を起こさないと考えられました3)
・薬物相互作用(in vitro)
CYP分子種のモデル基質に対する阻害試験では、CYP2C9の基質のトルブタミド、及びCYP3A4の基質のテストステロンの代謝に影響を与えませんでした。ピタバスタチンは、実験的にはCYP2C9でわずかに代謝を受けることが確認されています3)。ただし、その代謝クリアランスは非常に小さいことから、臨床的にはその影響はほとんどないものと考えられます1)

〇エゼチミブ
In vitro試験にてエゼチミブはCYP3A4及び2C8の阻害剤である可能性が示されましたが、外国人健康成人12例にエゼチミブ20mg注)と各種チトクロームP450酵素系の基質となる代表的な指標薬を併用したとき、CYP1A2、CYP2C8/9、CYP2D6及びCYP3A4、並びにN-アセチルトランスフェラーゼの阻害剤又は誘導剤ではないことが示されました2,3)
注)リバゼブ配合錠の承認用量は1日1回1錠(ピタバスタチンカルシウム/エゼチミブとして2mg/10mg又は4mg/10mg)である。

参考資料

1)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD インタビューフォーム 2024年8月改訂(第6版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用
2)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD 電子添文 2023年7 月改訂(第3版) 16.7.2 エゼチミブ (1)チトクロームP450酵素系への影響
3)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD インタビューフォーム 2024年8月改訂(第6版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 6.代謝 (2)代謝に関与する酵素(CYP等)の分子種、寄与率

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2024年9月

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