また、腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者において、リバゼブ配合錠とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用してください。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすく、やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止してください。
腎障害又はその既往歴のある患者において、ピタバスタチンの横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能の悪化が認められています2)。腎障害のある患者ではスタチンによる治療開始前にCK(CPK)値を測定してください3)。
■腎機能障害患者における薬物動態4)
〇ピタバスタチン
腎機能障害(血清クレアチニン基準値上限の1.5倍以上3倍以下)を有する高コレステロール血症患者6例と腎機能が正常な高コレステロール血症患者6例にピタバスタチンカルシウムとして2mgを1日1回7日間反復経口投与したとき、腎機能障害患者の投与7日目の血漿中濃度は腎機能正常者に比しCmaxで1.7倍、AUCで1.9倍を示しました。
〇エゼチミブ
重度の外国人慢性腎機能障害患者8例(クレアチニンクリアランス10~29mL/min)にエゼチミブ10mgを単回経口投与したとき、外国人健康成人9例(クレアチニンクリアランス>80mL/min)と比較して血漿中エゼチミブ(非抱合体)及びエゼチミブ(グルクロン酸抱合体)濃度のAUCにそれぞれ約1.6倍及び1.5倍の上昇が認められました。
<参考>
リバゼブ配合錠の国内臨床試験では、スクリーニング検査の推算糸球体濾過量(eGFRが30mL/min/1.73m2未満の患者又は透析患者は組み入れられていません5)。
参考資料
1)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD インタビューフォーム 2024年8月改訂(第6版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (2)腎機能障害患者
2)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD 電子添文 2023年7 月改訂(第3版) 9.2 腎機能障害患者
3)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD インタビューフォーム 2024年8月改訂(第6版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (1)合併症・既往歴等のある患者
4)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD 電子添文 2023年7 月改訂(第3版) 16.6.1 腎機能障害患者
5)リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD 適正使用のお願い
作成年月
2024年9月