授乳婦への投与は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。動物実験(ラット:経口投与)で乳汁中へ移行することが報告されています2)。
<参考>
〇血液-胎盤関門通過性(ラット)3)
妊娠ラットに14C-リパスジル塩酸塩をリパスジルとして3mg/kgの投与量で単回経口投与したときの全身オートラジオグラフィー試験では、放射能は15分後に母体及び胎児のほとんどの組織で最高濃度を示し、胎児の肝臓で若干高濃度を示しましたが、母体の血液中濃度を下回りました。
〇乳汁への移行性(ラット)4)
出産13~14日目の授乳期ラットに14C-リパスジル塩酸塩をリパスジルとして3mg/kgの投与量で単回経口投与したとき、放射能は乳汁中に移行することが確認されましたが、その濃度は血漿中濃度の低下に伴って消失したことから、蓄積性はないと推察されました。
参考資料
1)グラナテック点眼液0.4% インタビューフォーム 2023年9月改訂(第13版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (5)妊婦
2)グラナテック点眼液0.4% インタビューフォーム 2023年9月改訂(第13版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (6)授乳婦
3)グラナテック点眼液0.4% インタビューフォーム 2023年9月改訂(第13版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 5.分布 (2)血液-胎盤関門通過性
4)グラナテック点眼液0.4% インタビューフォーム 2023年9月改訂(第13版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
作成年月
2024年10月