カリメート(散・ドライシロップ92.59%・経口液20%)と併用注意の薬剤について教えてください。
電子添文の相互作用の項では、ジギタリス剤(ジゴキシン等)、アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤(乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム等)、甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシン等)が併用注意に設定されています。詳細は以下のとおりです1)。
〇ジギタリス剤
カリメートの血清カリウム値低下作用により、ジギタリス中毒作用が増強されることがあります。
〇アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤
・非選択的に上記薬剤の陽イオンと交換する可能性があり、カリメートの効果が減弱するおそれがあります。
・腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げます。全身性アルカローシスなどの症状があらわれたとの報告があります。
〇甲状腺ホルモン製剤
カリメートが消化管内で甲状腺ホルモン製剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられます。甲状腺ホルモン製剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意してください。
<参考>
〇アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤との併用について
ポリスチレンスルホン酸カルシウムは吸収されず消化管を通過し、結腸付近で作用します。一方、制酸剤に含まれるアルミニウム、マグネシウムなどの金属カチオンは胃・腸管からほとんど吸収されないため、長時間腸管内にとどまっていると考えられています。24時間経っても排泄は終了しないため、数時間程度服用時間をずらしても相互作用を防ぐのは難しいと考えられます。併用する場合は、血清カリウム値を測定し、期待するだけカリウムが低下しているかを確認しながら、影響がないかを確認してください。
〇甲状腺ホルモン製剤との併用について2,3,4)
ポリスチレンスルホン酸カルシウムと甲状腺ホルモン製剤の併用により、甲状腺ホルモン製剤の効果が減弱したとの報告があります。服用時間をずらすことで、甲状腺ホルモン値が正常化しているため、両剤の服用時間をずらすことが有用であると考えられます。
どのくらい時間をずらすかについて検討したデータはありませんが、報告症例のうち1症例では、夕食後同時投与で相互作用を疑い、レボチロキシンを昼食後に変更したという報告があるため、4~5時間ずらすことにより回避できると考えられます。
〇ジギタリス剤
カリメートの血清カリウム値低下作用により、ジギタリス中毒作用が増強されることがあります。
〇アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤
・非選択的に上記薬剤の陽イオンと交換する可能性があり、カリメートの効果が減弱するおそれがあります。
・腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げます。全身性アルカローシスなどの症状があらわれたとの報告があります。
〇甲状腺ホルモン製剤
カリメートが消化管内で甲状腺ホルモン製剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられます。甲状腺ホルモン製剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意してください。
<参考>
〇アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤との併用について
ポリスチレンスルホン酸カルシウムは吸収されず消化管を通過し、結腸付近で作用します。一方、制酸剤に含まれるアルミニウム、マグネシウムなどの金属カチオンは胃・腸管からほとんど吸収されないため、長時間腸管内にとどまっていると考えられています。24時間経っても排泄は終了しないため、数時間程度服用時間をずらしても相互作用を防ぐのは難しいと考えられます。併用する場合は、血清カリウム値を測定し、期待するだけカリウムが低下しているかを確認しながら、影響がないかを確認してください。
〇甲状腺ホルモン製剤との併用について2,3,4)
ポリスチレンスルホン酸カルシウムと甲状腺ホルモン製剤の併用により、甲状腺ホルモン製剤の効果が減弱したとの報告があります。服用時間をずらすことで、甲状腺ホルモン値が正常化しているため、両剤の服用時間をずらすことが有用であると考えられます。
どのくらい時間をずらすかについて検討したデータはありませんが、報告症例のうち1症例では、夕食後同時投与で相互作用を疑い、レボチロキシンを昼食後に変更したという報告があるため、4~5時間ずらすことにより回避できると考えられます。
参考資料
1)カリメート散・ドライシロップ92.59%・経口液20% インタビューフォーム 2024年9月改訂(第22版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 (2)併用注意とその理由
2)井上篤 北海道医学雑誌/84(6)/493-493/2009
3)百合草憲勇、森脇健太郎、田中章郎、野村篤史、名倉史子、前田佳哉輔、富野竜人、志水英明 日本透析医学会雑誌/42(Suppl 1)/796-796/2009
4)松林直、久本隆生、柴田達徳、原健 日本内分泌学会雑誌/87(2)/552-552/2011
作成年月
2025年2月