アリドネパッチの肝機能障害患者への投与について教えてください。
電子化された添付文書上、特定の背景を有する患者に関する注意の項において、肝機能障害患者は設定されていません。アリドネパッチは肝機能障害のある患者に対する処方制限はありません。
重度の肝機能障害のある患者については、投与経験がなく、安全性が確立されていないことから、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ投与してください。
〇肝機能障害の有無※別の有害事象発現例数1)
軽度及び中等度アルツハイマー型認知症を対象とした国内第III相試験(TK-023-0301)において、27.5mg群における二重盲検期及び非盲検期を通した全期間(52週間)での肝機能障害の有無による有害事象の発現例数は、「肝機能障害なし」が166例中148例、「肝機能障害あり」が7例中5例でした。
高度アルツハイマー型認知症を対象とした国内第III相試験(TK-023-0302)において、55mg群では、「肝機能障害あり」が63例中1例でした。
※肝機能障害の定義:ベースライン時において、[総ビリルビン:1.6mg/dL以上、AST:基準値上限の1.25倍*又は50U以上、ALT:基準値上限の1.25倍*又は50U以上、ALP:基準値上限の1.25倍以上、γ-GTP:基準値上限の1.5倍以上、LDH:基準値上限の1.5倍以上]のいずれかに該当する症例を肝機能障害「あり」、それ以外は「なし」とした。
*:TK-0302試験では基準値の1.5倍とした。
<参考>
〇肝機能障害患者における薬物動態(ドネペジル塩酸塩 経口投与)2)
アルコール性肝硬変患者を対象にドネペジル塩酸塩経口製剤5mgを単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、健康成人と比較して肝疾患患者のCmaxが1.4倍高く有意差が認められましたが、他のパラメータに有意差は認められませんでした(外国人データ)。
重度の肝機能障害のある患者については、投与経験がなく、安全性が確立されていないことから、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ投与してください。
〇肝機能障害の有無※別の有害事象発現例数1)
軽度及び中等度アルツハイマー型認知症を対象とした国内第III相試験(TK-023-0301)において、27.5mg群における二重盲検期及び非盲検期を通した全期間(52週間)での肝機能障害の有無による有害事象の発現例数は、「肝機能障害なし」が166例中148例、「肝機能障害あり」が7例中5例でした。
高度アルツハイマー型認知症を対象とした国内第III相試験(TK-023-0302)において、55mg群では、「肝機能障害あり」が63例中1例でした。
※肝機能障害の定義:ベースライン時において、[総ビリルビン:1.6mg/dL以上、AST:基準値上限の1.25倍*又は50U以上、ALT:基準値上限の1.25倍*又は50U以上、ALP:基準値上限の1.25倍以上、γ-GTP:基準値上限の1.5倍以上、LDH:基準値上限の1.5倍以上]のいずれかに該当する症例を肝機能障害「あり」、それ以外は「なし」とした。
*:TK-0302試験では基準値の1.5倍とした。
<参考>
〇肝機能障害患者における薬物動態(ドネペジル塩酸塩 経口投与)2)
アルコール性肝硬変患者を対象にドネペジル塩酸塩経口製剤5mgを単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、健康成人と比較して肝疾患患者のCmaxが1.4倍高く有意差が認められましたが、他のパラメータに有意差は認められませんでした(外国人データ)。
参考資料
1)【社内資料】アリドネパッチの特別な患者集団における安全性(肝機能障害患者、腎機能障害患者、高齢者)
2)アリドネパッチ 電子添文 2025年4月改訂(第4版) 16.6.2 肝機能障害患者
作成年月
2025年4月