セレニカR(顆粒40%・錠)は食事の影響を受けますか。
セレニカR(顆粒40%・錠)は食事の影響をほとんど受けませんでした1)。
〇セレニカR顆粒40%:食事の影響試験(クロスオーバー法による比較)2)
健康成人男性12名に、セレニカR顆粒40% 3g(バルプロ酸ナトリウム 1200mg)をクロスオーバー法にて絶食時及び食後に単回経口投与した場合、AUC0-80hr及びCmaxの平均値の差はAUC0-80hr3.4%、Cmax24.8%であり、Cmaxが生物学的同等性の基準(±20%以内)外であり僅かですが食事の影響が認められました。
なお、1日1回1000mg 6日間連続投与した際の血漿中薬物濃度推移をシミュレーションした結果、絶食投与時及び食後投与時において定常状態におけるCmaxはほぼ同じ値を示し、Cminは各々63.2μg/mL及び52.1μg/mLと違いがみられましたが、いずれもほぼ有効血中濃度の範囲内でした。
〇セレニカR錠200mg:第Ⅰ相臨床試験-200mg錠薬物動態試験2)
健康成人男性6名に、セレニカR錠200mg 1錠(バルプロ酸ナトリウム 200mg)をクロスオーバー法にて絶食時及び食後(高脂肪食)に単回経口投与した場合、摂食条件投与時において低薬物血漿中濃度を示した2名の被験者を除いた4名におけるAUC0-72hr及びCmaxの対数変換値を用いた平均値の差の90%信頼区間はlog(AUC0-72hr)98.8~121.9%、log(Cmax)98.4~121.7%であり、いずれも同等性の判定基準(80~125%)を満たしており、食事による影響はないと考えられました。
※セレニカR錠400mgは血中濃度のデータはありません。
〇セレニカR顆粒40%:食事の影響試験(クロスオーバー法による比較)2)
健康成人男性12名に、セレニカR顆粒40% 3g(バルプロ酸ナトリウム 1200mg)をクロスオーバー法にて絶食時及び食後に単回経口投与した場合、AUC0-80hr及びCmaxの平均値の差はAUC0-80hr3.4%、Cmax24.8%であり、Cmaxが生物学的同等性の基準(±20%以内)外であり僅かですが食事の影響が認められました。
なお、1日1回1000mg 6日間連続投与した際の血漿中薬物濃度推移をシミュレーションした結果、絶食投与時及び食後投与時において定常状態におけるCmaxはほぼ同じ値を示し、Cminは各々63.2μg/mL及び52.1μg/mLと違いがみられましたが、いずれもほぼ有効血中濃度の範囲内でした。
〇セレニカR錠200mg:第Ⅰ相臨床試験-200mg錠薬物動態試験2)
健康成人男性6名に、セレニカR錠200mg 1錠(バルプロ酸ナトリウム 200mg)をクロスオーバー法にて絶食時及び食後(高脂肪食)に単回経口投与した場合、摂食条件投与時において低薬物血漿中濃度を示した2名の被験者を除いた4名におけるAUC0-72hr及びCmaxの対数変換値を用いた平均値の差の90%信頼区間はlog(AUC0-72hr)98.8~121.9%、log(Cmax)98.4~121.7%であり、いずれも同等性の判定基準(80~125%)を満たしており、食事による影響はないと考えられました。
※セレニカR錠400mgは血中濃度のデータはありません。
参考資料
1)セレニカR 電子添文 2024年8月改訂(第5版) 16.2.2 食事の影響
2)セレニカR インタビューフォーム 2024年8月改訂(第23版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移 (4)食事・併用薬の影響
作成年月
2025年1月