イソバイドシロップ70%の作用機序について教えてください。
イソバイドシロップ70%の有効成分であるイソソルビドは体内でほとんど代謝を受けないため、濃厚液を大量に投与すると組織中の水分を血液中に移動させます。腎糸球体で容易にろ過され、糸球体ろ過量(GFR)を増加させます。尿細管で再吸収されないため、尿細管腔内の浸透圧が上昇し、水の再吸収が抑制されます。その結果、電解質及び水の排泄が増加し、組織中の水分量が減少するため、頭蓋内圧や眼圧が低下します。
また、内耳の血管条、内リンパ嚢、内リンパ管に作用して内リンパ圧を降下させます。血管条の辺縁細胞内にイソソルビドが移行し、細胞内浸透圧を高める結果、内リンパとの間に浸透圧勾配が生じ内リンパを吸収します1)。
また、内耳の血管条、内リンパ嚢、内リンパ管に作用して内リンパ圧を降下させます。血管条の辺縁細胞内にイソソルビドが移行し、細胞内浸透圧を高める結果、内リンパとの間に浸透圧勾配が生じ内リンパを吸収します1)。
参考資料
1)イソバイドシロップ70% インタビューフォーム 2023年4月改訂(第11版) Ⅵ.薬効薬理に関する項目 2.薬理作用 (1)作用部位・作用機序
作成年月
2025年7月