FAQ

デベルザ錠の腎機能障害患者への投与について教えてください。
国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、承認外の使用を推奨するものではありません。
デベルザ錠のご使用にあたっては、最新の電子化された添付文書(電子添文)をご確認ください。

重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者ではデベルザ錠の効果が期待できないため、投与しないでください1)
また、中等度の腎機能障害のある患者ではデベルザ錠の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断してください2)

軽度腎機能障害、中等度腎機能障害患者において、用量調節の必要はありません。
血漿中に存在するトホグリフロジンの消失経路は主として代謝であり、トホグリフロジン由来物質の体外への排泄経路は主として腎排泄であると考えられています3)。中等度腎機能障害患者においても1日1回20mgである程度の有効性は期待されます。
なお、デベルザ錠投与により、血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査するとともに、腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十分に観察してください4)

〇国内第Ⅱ相腎機能の異なる2型糖尿病患者を対象とした試験(CSG006JP)5,6)
腎機能正常患者(90mL/min/1.73m2≦eGFR)12例及び中等度腎機能障害患者(30≦eGFR<60mL/min/1.73m2)30例にトホグリフロジン40mg注)を1日1回24週間経口投与した結果、HbA1c(NGSP値)の変化量(平均値)は腎機能正常患者で-0.68%、中等度腎機能障害患者で-0.24%であり、HbA1cの減少幅は腎機能正常患者に比べて中等度腎機能障害患者では小さくなりました。
副作用発現割合は腎機能正常患者で23.1%(3/13例)、中等度腎機能障害患者で13.3%(4/30例)でした。主な副作用は中等度腎機能障害患者での頻尿10.0%(3/30例)でした。

〇腎機能別副作用発現頻度
腎機能低下者を含んだ2型糖尿病患者を対象とした主たる国内長期投与臨床試験併合解析(CSG003JP、CSG004JP、CSG005JP、CSG006JP)において、デベルザ錠20mg群の副作用の発現割合は中等度腎機能障害患者で30.4%(7/23例)、軽度腎機能障害患者(60mL/min/1.73m2≦eGFR<90mL/min/1.73m2)で34.9%(58/166例)、腎機能正常患者で42.6%(46/108例)でした7)

〇腎機能障害患者における薬物動態
中等度腎機能障害患者を対象に1日1回40mg注)の投与を行い薬物動態を評価した試験では、腎機能正常者と比べて、AUCinfで1.48倍、Cmaxで1.33倍上昇しました8)

注)デベルザ錠の承認された1回用量は20mgである。

詳細はインタビューフォームをご参照ください。

参考資料

1)デベルザ錠 電子添文 2019年10月改訂(第1版) 5. 効能又は効果に関連する注意 5.3
2)デベルザ錠 電子添文 2019年10月改訂(第1版) 5. 効能又は効果に関連する注意 5.4
3)デベルザ錠 インタビューフォーム 2024年6月改訂(第13 版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 7.排泄
4)デベルザ錠 電子添文 2019年10月改訂(第1版) 8. 重要な基本的注意 8.3
5)デベルザ錠 電子添文 2019年10月改訂(第1版) 17.1.3 国内第Ⅱ相腎機能の異なる2型糖尿病患者を対象とした試験
6)デベルザ錠 インタビューフォーム 2024年6月改訂(第13 版) Ⅴ.治療に関する項目 5.臨床成績 (5)患者・病態別試験 ①腎機能の異なる2型糖尿病患者を対象とした試験(CSG006JP)
7)デベルザ錠 インタビューフォーム 2024年6月改訂(第13 版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 8.副作用 (2)その他の副作用 腎機能別副作用発現頻度(CSG003JP+CSG004JP+CSG005JP+CSG006JP統合)
8)【社内資料】第Ⅱ相 腎機能の異なる2型糖尿病患者対象24週間投与試験(CSG006JP)

作成年月

2024年6月

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