FAQ

パルモディア錠と併用注意の薬剤について教えてください。
電子添文の相互作用の項では、HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチン、ナトリウム等)、クロピドグレル硫酸塩、クラリスロマイシン、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)、フルコナゾール、陰イオン交換樹脂(コレスチラミン、コレスチミド)、及び強いCYP3A誘導剤[カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等]が併用注意に設定されています1)

〇HMG-CoA還元酵素阻害薬
腎機能に関する臨床検査値(血清クレアチニンやeGFRを目安)に異常が認められる患者では、治療上やむを得ないと判断される場合にのみパルモディア錠とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用してください1)

〇クロピドグレル硫酸塩
海外の臨床試験において、併用によりパルモディア錠の血漿中濃度上昇がみられました(クロピドグレル300mg投与時:Cmaxで約1.5倍、AUCで約2.4倍、クロピドグレル75mg投与時:Cmaxで約1.3倍、AUCで約2.1倍)。これは、クロピドグレルのCYP2C8及びOATP1B1の阻害作用によると考えられます1)

〇クラリスロマイシン
海外の臨床試験において、併用によりパルモディア錠の血漿中濃度上昇がみられました(Cmaxで約2.4倍、AUCで約2.1倍)。これは、クラリスロマイシンのCYP3A、OATP1B1及びOATP1B3の阻害作用によると考えられます1)

〇HIVプロテアーゼ阻害剤
パルモディア錠はCYP3A4により代謝され、OATP1B1及びOATP1B3の基質となります。リトナビル等のHIVプロテアーゼ阻害剤はCYP3A、OATP1B1、OATP1B3を阻害することから、併用によりパルモディア錠の血漿中濃度が上昇するおそれがあります1)

〇フルコナゾール
海外の臨床試験において、併用によりパルモディア錠の血漿中濃度上昇がみられました(Cmaxで約1.4倍、AUCで約1.8倍)。フルコナゾールのCYP2C9及びCYP3Aの阻害によると考えられます1)

〇陰イオン交換樹脂
同時投与により本剤がイオン交換樹脂に吸着され吸収が低下する可能性があります。併用する場合には、可能な限り間隔をあけて投与することが望ましいとされています1)

〇強いCYP3A誘導剤
パルモディア錠はCYP3A4により代謝されます。強いCYP3A誘導剤との併用によりパルモディア錠の代謝が促進されることで、パルモディア錠の血漿中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあります1)

詳細はインタビューフォームをご参照ください。

参考資料

1)パルモディア錠 インタビューフォーム 2023年11月改訂(第14版) Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 (2)併用注意とその理由

作成年月

2024年7月

医療関係者の方々へ

資材請求

後発品の安定供給に関連する情報について


以下バナーからは関連外部サイトへ移動します。

WEB講演会

TGnavi

ご案内
IOL関連は医療機器のページに掲載いたしております。

医療関係者の確認の頁

この医療関係者用ホームページでは、医療用医薬品を適正に使用していただくための情報を日本国内の医師及び薬剤師等の医療関係者の方々に提供しております。

日本国外の医療関係者及び一般の方に対する情報提供を目的として作成されたものではないことをご了承ください。

あなたは医療関係者ですか?

服用(使用)している医療用医薬品に関する疑問・質問などは治療に当たられている医師・歯科医師、または調剤されている薬局の薬剤師に必ずご相談下さい。

このサイトをご利用されるに当たっては下記の「当サイト閲覧上の注意」もご参照下さい。